自然科学における「予言」

自然科学の領域でも、「予言」の語が用いられることはある。これは、ある仮説が正しいとした場合に、必ず存在するはずの未発見の物質や、未観測の現象を想定する時に用いられる。自然科学における「予言」は、仮説の妥当性を検証する上で重要な意味を持つ。ほぼ同じ意味で予想といわれることもある。

このような「予言」の例としては、ドミトリ・メンデレーエフが、元素周期表によって、当時未発見だった元素の性質を予言したことや、アルベルト・アインシュタインが、一般相対性理論によって、当時未確認だった重力レンズを予言したこと、ディラックによる陽電子の存在の予言などが挙げられる。日本人初となった湯川秀樹のノーベル賞受賞も、素粒子物理学における中間子の存在を予言したことが評価されてのものであった。